隠れ家みたいな心地よさ【居酒屋だるま】

小浜市の商店街にある、【居酒屋だるま】。

店舗のオーナーが変わったのを機に、鳴戸建築が開店に向けた改修工事を請け負うことになりました。

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外観は塗装で一新

外装は触らずに、竹材と板張りで仕上げた情緒ある雰囲気をそのまま引き継ぎました。

きちんと磨いて塗装してあげれば、見違えるほどきれいになります。

看板と照明の位置だけ、入り口ドアの横に移動しました。

元の形状を生かした空間リノベーション

奥の方がかなり狭くなった台形状の建物なので、手を加えるにも制限がありました。

だから、今回の改修では一旦はスケルトンに状態にしたものの、レイアウト自体には大きな変更を加えていません。

入り口を入るとカウンター席。

突き当りにトイレがあり、折り返すように階段を上ると床座の2階席。もともとの空間を生かしながら、新しい魅力を引き出していきます。

窓を閉じて演出するプライベート感

特筆すべきは、2階の大胆な改修です。

以前は一面に窓がありましたが、それをすべて撤去し壁で埋めることで、よりプライベート感のある落ち着いた空間が実現しました。

2階は板の間ですが、階段を上がったところで靴を脱いで、裸足で上がる座敷になっています。

窓がないと掃除の手間も省けますし、板張りの床座は畳に比べて汚れにくいのがいいですね。

色味で変える階ごとの印象

店内の内装は、白とブラウンを基調にまとめていますが、1階と2階では少し色味を変えています。

1階のカウンターや腰壁はナチュラルな木目で仕上げ、2階の腰壁には煤竹色、やや暗めの赤褐色をチョイス。

マットな色調が、床座のモダンな雰囲気にマッチしています。

一方で、きれいになったトイレの中は白っぽいタイル調のクロスを貼って明るく、さわやかな雰囲気に。

小浜の交流の場としての発展を

商店街の一角にあるこの居酒屋が、地域の人々の交流の場として、そしてホッとひと息つけるプライベートな空間として、今後も末永く小浜で親しまれていくことを願っています。

皆さんも、ぜひ機会があれば足を運んでみてください。

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